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NISの使命と目標は、私たちが目指すもの、意思決定の方法、学校コミュ ニティとして自らの立場をどう捉えているかを明確に定義しています。
その文言は月並みな表現のように思えるかもしれませんが、実は思案と議論を重ねた上で慎重に選ばれたもので、私たちの価値観や信念、更に、NIS特有の環境の中で知識、スキル、概念理解を身につけた結果として生徒にどのような力が備わることが重要であるかを表しています。
NISの使命には、私たちの生徒がグローバル社会の一員として活躍し、意義ある貢献をするためには、「批判的」かつ「創造的」に考える力、この2つ の力を育むことが重要だと謳ってあります。「創造的に考える」はともかく、「批判的に考える」は少し分かりづらいのではないでしょうか。
「批判的思考力」は、問題解決と同義ではありません。批判的思考力とは、複雑な問題を解決するだけでなく、本質を正確に把握できるような性質、考え方であるうえに、むしろ、問題解決の過程において要となる要素です。ある問題がはらんでいるあらゆる複雑性や副次的影響を深いレベルで把握するためには、そもそも問題を引き起こす原因となった可能性のある思い込みや偏見を疑ってみることが必要となります。こういった疑問や反駁こそが、問題解決の過程における批判的思考なのです。更に、批判的思考力には省察的、懐疑的かつ思いやりを持ってものごとを捉え、多角的視点を養うことが必要になります。
ではどのようにして批判的思考力が育まれるのでしょう? 教育現場において、生徒が効果的に批判的思考力を身につけるためには、教師目線の教育の形を生徒中心の学習に変換する事が必要です。 生徒中心の授業方法では、生徒同士の協力関係だけでなく教師と生徒の間の協力関係も不可欠です。科目や時と場合によっては、教師目線の教育にも利点はあります。一方で、こうした教師と生徒が共に学習するような教育方法においては、常に教師が教室内の主導権を持つのでなく、生徒が主導権 を持つこともあります。いつも全てがきっちりと計画された通りという訳ではありません。記憶力が重要視される従来の授業のあり方に慣れている保護者にとっては、生徒中心で構成主義的な授業方法は分かりづらいかもしれません。
このような環境の中、生徒達には思い込みを疑い、意見を交換し、他者から学び、数多くの疑問を持つことが求められます。批判的思考力を育てるためには、教師は監督と司会進行役、相談役と案内人といった複数の役割を交互に演じなければなりません。こうすることで、生徒達はおのおのの学びの過程を、自分なりのタイミングとペースで進むことになり、各自に結びついたより意義深い学習体験を構築出来るうえに、学んだことを他者と共有する意欲も高まります。こうして生徒達は、問題を別の視点から分析する力を身につけるようになります。 批判的思考が出来る人は、人はそれぞれにその人なりの偏った文化的レンズを通して物事を見るものであるから、私達は皆、ありのままにものごとを 見ているわけではないかもしれないということに気付きます。多様な見解や 視点が共存するためには、他者の意見及び文化を尊重すべきであり、真の批判的思考においてはこの点が重視されなければなりません。
何故これが生徒達にとって重要なのでしょう? 急速に相互関連性が高まるグローバル社会において、自らと異なる文化、信条を十分に理解し、 認めるのはもちろんのこと、互いに敬意を払いつつも論理的に反駁できる力を育てることは不可避だといえます。 そのためには、柔軟性、知識欲、 偏見のない心、そして変化を受け入れる勇気が必要なのです。居心地の良い場所から足を踏み出し、多角的な視点から意見や信条について省察することは、決して容易ではありません。なぜなら、それには状況を正確に把握すること、そして、絶対的な真理と見なされている見解や、大切にしている信条が、偏見や間違いである可能性を認識することが必要だからです。 更に、とりわけ今の生徒達の世代にとっては、多重な媒体から、しかもしばしば同時にかつ多言語で浴びせられる情報を、中立的に解釈、検証する能力も、正しく公平な決断を下すためには非常に重要なスキルです。
まさにこの、疑問をもち、省察し、判断を下す過程が、教育のあるべき姿の中核にあるものです。このようにして生徒達は、自らの、そしてグローバルな コミュニティに顕著で有意義な貢献をし、世の中の問題を解決出来る人間へと近づいていくのです。