カリキュラムの質やプログラム内容など、子どもの学校を選びに関する決断を左右する数多くの要因の中でも、卒業後の進路、大学進学は重要な要因のひとつです。
どのような学校を選ぶのか、その決断は、大学進学にあたっての選択肢を広げるだけでなく、希望大学への合格に近づくために必要なスキル、知識、姿勢が育む機会を得ることでもあります。
日本の学校とインターナショナルスクール、どちらかを選ぶのなら、それぞれ将来の進路にどのような違いがあるのか、十分に理解することが大切です。
日本の教育システムでは、しっかりとした道徳観や倫理観を養うことで知られています。社会、国語、算数、理科などの通常科目に加えて、道徳教育もカリキュラムに組み込まれているからです。調和や協調性が重んじられるのも、コミュニティへの帰属意識を重視する日本の文化ならではでしょう。
当然のことながら授業は日本語です。身の回りの世界や人々、文化について学び、尊重することを通して豊かな人間性を育むようカリキュラムが構成されています。教室や学校の清掃を分担して行うことで、集団における自らの役割や責任を果たすことを学ぶ機会を設けている学校も数多くあります。
低学年の頃から、小さなテストや試験を受けることに慣れていきますが、学年が上がればテストや入学試験の重要度も増していき、高校入試と大学入試が最も重要で大変な試験だとされています。授業で学んだことを暗記してこれらの試験に備える学習が主流となりがちで、その結果、激しい受験戦争に親も子もストレスを抱えることになるかもしれません。
日本の教育システムは、大学入試に向けて十分な学力をつけるよう設計されています。しかしやはり入試に備えることを主な目標として学ぶ環境では、卒業後は日本の大学を目指そうと考えるのが自然な流れです。
もちろん、海外の大学に進学することも全く不可能ではありませんが、日本の学校で育ってきた生徒にとっては、文化や言葉など、なかなか容易には乗り越えられない壁が立ちはだかる可能性は否めません。
将来の人生設計の基盤を日本に置くならば、日本の教育システムの方が適しているでしょう。日本の教育システムは、一段登ればまた一段、というように、常に次のステージへの備えを講じながら階段を登るように導き、最終的には日本での就職というステージに向かって進むのに適しています。ただし、これは国際的な教育やキャリアをご希望のご家族にとって最適のオプションではないと思われます。
NISをはじめとする、国際的な教育認定機関の認可を受けたインターナショナルスクールでは、国際基準に則り広く認知されたカリキュラムを実施しています。日本の教育システムには無い、独特の教育環境や教育体験を、インターナショナルスクールでは体験することができます。
インターナショナルスクールは、多様性を尊重し、様々な文化や背景を持つ仲間と協力し合い、高め合う環境で共に学ぶ環境を提供することで、国際感覚豊かな生徒を育むことを目的としています。
生徒はそれぞれの学習ニーズに応じて適切なサポートを受けることもできます。少人数のクラス編成であるため、教師が各生徒の得意分野や克服すべき課題を把握した上で、より適切なサポートを提供することが可能になります。
インターナショナルスクールの生徒たちは、世界各国の大学へと進学し、活躍する土台となるスキル、知識、能力を身につけ旅立っていきます。高校卒業資格、さらには国際バカロレア(IB)ディプロマを取得することで、彼らの進学オプションは大きく世界へと広がります。
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知識を広げるために必要なスキルを身につけ、身の回りの世界について批判的に分析、考察する力を培い、社会に貢献できる人間を育成するーそれを可能にするのがインターナショナルスクールの国際的な学習環境と英語によるカリキュラムです。