学校教育といえば、教師が教壇で教え、生徒は全員、同時に同じペースで同じ内容を学習するのが一般的でした。全ての生徒が平等な学習機会を与えられているようにも思えますが、果たしてそうでしょうか? 能力、背景、学習スタイル、ニーズは生徒によって千差万別で、理解や習得のペースも、モチベーションも異なります。こうした学習環境では、全ての生徒が等しく学習成果を上げる機会を得ているとは言えません。もっと時間が必要な生徒も、より深く探求したい生徒も、物足りなく感じる生徒もいるはずですが、こうしたニーズに全て応えることは難しいでしょう。
そんな中、昨今注目を集めている教育、特にインターナショナルスクールで取り入れている新しい教育スタイルがあります。生徒はそれぞれ異なる特質や学習スタイルを持っているのですから、それぞれのニーズに合わせた指導が必要です。パーソナライズド・ラーニングは、必要に応じた個別サポートを通し、各自がそれぞれの才能や素質を活かし、可能性を最大限に発揮できる道に進むよう導きます。
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教科書に沿って授業が進み、皆が同じ内容を学ぶ従来の授業風景と一線を画す教育スタイルが、パーソナライズド・ラーニングです。生徒は一人ひとり異なる教育ニーズを持っています。パーソナライズド・ラーニングは、それぞれのニーズに合わせ、生徒の個性や才能を育みます。
パーソナライズド・ラーニングとは、個々の生徒のニーズ、興味、能力に応じ、それぞれに適した学習体験を提供することに焦点を当てる教育スタイルです。
つまり、高等部の教育課程の修了、そして願わくばIBディプロマの取得を目指し、そのために必要かつ適切なサポートを提供するため、生徒各自に特有のニーズに注目し、指導や評価の方法をアレンジするのです。
生徒ができる限り各自の関心や能力に合わせた教育を受け、学ぶ機会をもたらすパーソナライズド・ラーニングには、以下のようなメリットがあります。
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NISの生徒支援部は、専門知識やスキルを活用し、授業の中でのパーソナライズド・ラーニングとしてのサポートをはじめ、生徒に寄り添ったサポートを提供します。全ての生徒が創造的かつ批判的に考え、生涯を通して学ぶ姿勢を培い、グローバル社会に貢献するため、各自に適切な学習環境を整えることが、生徒支援部の重要な役割です。
そのため、生徒支援部は各自のニーズを把握するために様々なアセスメントを実施します。こうしたデータはサポートプランの構築や、教師、生徒、保護者の間の話し合いや授業の観察の際の重要な資料として活用されます。
NISでは、生徒のカリキュラムへのアクセスを妨げる要因を取り除くため、全ての教員が積極的にパーソナライズド・ラーニングに取り組んでいます。生徒支援部と連携し、特に以下の分野において生徒の学習ニーズや、学習や理解の妨げとなる要因を認識するよう努めます。
多様性、そしてインクルーシブであること、これらはNISの本質として私たちの学校が特別な場所である所以であり、生徒支援部は私たちの多様なコミュニティであることの価値を認識し、活かす上で重要な役割を果たしています。
生徒支援部は全ての生徒の得意分野や興味のあることを認識、尊重し、また課題や困難に直面したときにはそれらを見逃さず、対処するよう力を尽くします。
NISは、全ての生徒に公平な学習機会をもたらすことで、概念的な理解を深め、優れた学習成果をあげることができるよう努めています。それを可能にするのがパーソナライズド・ラーニングです。