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インターナショナルスクールについての素朴な疑問 2 ー 親はどれくらい学校の活動に参加したらいいでしょうか?

作成者: 名古屋国際学園 渉外開発室|Jan 17, 2022 1:05:25 AM

インターナショナルスクールで教師とどうコミュニケーションをとったらいいのか、学校行事やPTAの活動などにどの程度関わったらいいのか、強制なのか自由参加なのか、不安に思われる方も多いかもしれません。名古屋国際学園が学校での様々な行事や活動に関して、どの程度保護者の参加やご協力をお願いしているかをご紹介します。

多様性を重視するインターナショナルスクールでは、保護者の多様なライフスタイルやご要望を尊重します。これらの機会をどの程度ご利用いただくかは、個々の保護者の皆様のご自由であり、個別にお願いする面談等以外、参加の有無は保護者のご意志に委ねられています。各自のご都合やご希望に合わせ、出来る限りご参加いただくことで、名古屋国際学園やインターナショナルスクールの教育、学校生活への理解をより深めていただき、それがお子様の楽しく安全で充実した学校生活に繋がることは言うまでもありません。

 

保護者対象のインフォメーション・セッション

名古屋国際学園には、一般的な日本の学校のような授業参観も家庭訪問もありません。しかし、学年度の初めには、教師が授業内容、宿題の頻度や出し方、成績評価の方法などについて保護者にご説明するParent Information Dayがあります。この日は授業の代わりに、クラスごと、教科ごとに開催されるセッションの他、校長や教頭、カウンセラー、IBのコーディネーターなどが、学校の理念や方針、IBプログラム、大学進学、サポートシステムなど、より総合的、または専門的な話題についてお話しするセッションが多数実施されます。保護者が、教師や他の保護者と顔を合わせる貴重な機会でしたが、残念ながらコロナ禍においては、全てオンラインでの実施となりました。キャンパスに保護者や教師、スタッフの賑やかな声や笑顔が溢れる1日がないことは寂しい限りですが、オンラインだからこそ、当日ご参加いただけなかった方でも録画をご覧いただけるというメリットもあります。録画は学年度中、いつでも何度でもご覧いただけますので、一度だけではわかりづらかったという方もご安心いただけるかと思います。

また、10年生から12年生の生徒と保護者を対象としたIBディプロマ・プログラムや進路選択に関するインフォメーション・セッションは毎年秋に開催されます。お仕事をお持ちの保護者の方にもご参加いただけるよう、こうしたセッションの多くは平日の夜に開催しています。

 

イベント、発表会、プレゼンテーション

また、日本の学校の授業参観とは異なりますが、コロナ以前には、3歳から5歳児のELC(幼児教育部)や小学部では、予約制で2−3組の保護者に教室にお入りいただいて授業の様子をご覧いただくオープンキャンパスを実施していました。その他、小学部での各単元のまとめの発表やプレゼンテーション、PYPやMYPのプロジェクトの発表会、学期末の音楽や演劇の発表会、運動会やハロウィンなどのイベントなど、保護者がキャンパスや教室にお入りいただく機会はたくさんありました。残念ながら、コロナ禍で保護者のキャンパスへの立ち入りを基本的にお断りすることとなり、保護者の皆様は約2年にわたりキャンパスでのイベントにご参加いただくことも、教師や他の保護者と顔を合わせていただくことも出来ない日々が続きました。ようやく2021年11月、当時の国内の感染状況の鎮静化を鑑み、ELCのオープンキャンパス、発表会、PTAのミーティングなどに保護者をお招きすることが出来ました。ようやくキャンパスに足を踏み入れ、教師や他の保護者と再会を果たし、子どもたちがいきいきと学んだり発表する様子を肌で感じ、感極まって涙ぐむスタッフや保護者もいたほど、誰もが待ち望んだ瞬間でした。

新しい日常の到来で、オンラインやバーチャルで済ませられることも増えましたが、対面の授業がオンライン授業に代え難いのと同様、保護者にキャンパスにお越しいただく、対面で交流することの大切さを改めて実感したひとときでもありました。

今後、コロナの状況によりどうなって行くのか不透明ではありますが、もともと名古屋国際学園には、普段から保護者がキャンパスへお入りいただくことを歓迎する風土がありました。早く以前のように、保護者を自由にキャンパスにお迎えできる日が戻ることを祈るばかりです。保護者との結びつきが学校にとってどれほど大切なものであるかは、こちらのブログからもお分かりいただけると思います。

 

保護者によるボランティアとPTA活動

上述したとおり、名古屋国際学園では保護者にご参加いただける全ての活動やイベントへのご参加は任意で、可能な範囲でお手伝いやご参加をお願いしています。教室内での学習や教師との関わりだけでなく、保護者や他の学年の生徒、学校外の組織など、コミュニティ内の様々な年齢、職業や役割を持つ人々との関わりが、生徒の学びや教育環境を豊かにするからです。コロナ禍の現在は保留とさせていただいている活動も多いのですがいくつか例を挙げると、特定の分野や活動について専門的な経験や知識をお持ちの保護者に、関連するテーマを学習中のクラスでお話しいただいたり、ご自身の文化や風習について語っていただいたり、フィールドトリップの付き添いにお越しいただくこともありました。

また、保護者にしか出来ない活動として、名古屋国際学園の保護者としての経験を、ご入学をご検討中の方にお伝えいただいたりご質問にお答えいただく、Transitions Partnerとしての活動は、ご自宅からでも、お時間のある時にご参加いただけます。ちなみに、学校に興味があるけれど、もっと保護者としての視点から話が聞きたいという方は、こちらからお申し込みいただければ、学年や背景が似通った現役保護者のボランティアの方をご紹介します!

もちろん、名古屋国際学園を語る上で、いつも熱心に、献身的に学校を応援してくださるPTAの存在は欠かせません。コロナ禍で制約が多い中、多国籍なコミュニティの特徴を活かし、保護者から各国のレシピを集めたインターナショナルな料理本を制作したり、オンラインでヨガや英会話など様々なワークショップや講演会を実施したり、ハロウィンでは小学部の生徒たちのためにおばけ屋敷を作ったり、運動会で運営をお手伝いただいたり、と様々な形で学校運営や、保護者同士、保護者と学校を繋ぐ重要な役割を果たしてくださっています。

 

このように名古屋国際学園では、お仕事をお持ちの方や子育てや介護でお忙しい方も、とにかく学校の活動にはなんでも参加したいという方でも、全ての保護者がご自身のご希望やご都合に合わせ、ご自由に学校の活動や運営のお手伝いにご参加いただくことが出来ます。

それでも、参加したくても英語でのコミュニケーションには不安があるという方もいらっしゃるかもしれません。保護者の英語力についてはこちらのブログでもご説明していますが、いちばん大切なのは、英語力そのものよりも、理解したい、思いを伝えたいという意欲です。より多くの保護者にご参加いただければ、より充実した学習環境やコミュニティの形成に繋がり、学校にとっても生徒にとってもメリットが多いのはもちろんですが、ご参加いただいた保護者にとっても、学校やプログラムについての理解を深め、教師や他の保護者との繋がりも生まれ、お子様の学校生活がより充実したものになるのではないでしょうか。