Creative (創造性)、Cognitive (認知力)、 Collaborative (協調性)、 Cultural (文化)、 Cardiovascular (運動)の5つのCをメインテーマに掲げ、毎年ご好評を頂いてきた名古屋国際学園(NIS)のサマープログラムも、今年で12年めを迎えます。夏休みに入り静かになったインターナショナルスクールのキャンパスに、再び子ども達の元気な声が戻ってくる時です。4歳から小学6年生までの生徒たちが、学年に応じたグループに分かれ、スポーツ、アート&クラフト、演劇、プログラミング、リーディングやライティング、算数、動画製作など、NISの教師が主導する様々なアクティビティに参加します。NIS以外の生徒も参加出来るため、インターナショナルスクールの雰囲気を味わうことが出来ると、毎年大人気のプログラムです。もちろんクラスは、NISの普段の授業と同様、全て英語で行われます。教師は一方的に話すのではなく、参加する生徒たちの興味や自主性を尊重し、さらに、探求を主体とする国際バカロレアの初等教育プログラム(PYP)の要素を取り入れ、各自またはグループで課題に取り組んだり、作品を作り上げていくスタイルのアクティビティが中心です。
サマープログラムの人気の第一の理由はプログラムの楽しさでしょう。宿題もない、テストもない、普段の学校とは違う環境で新しい仲間と過ごす時間は、夏休みの開放感とも合わせ、子どもたちにとって楽しい経験であることは間違いありませんが、何よりもNISのサマープログラムが子どもたちにとって楽しい理由は、子どもの興味や好奇心を大切にしているからです。子どもは好奇心や興味を持った時に最もよく学びます。NISの教師たちは、身近なテーマから生徒たちの興味や関心を引き出し、探求を深めながら新たな発見や理解を導き出す方法を知っています。もちろん基本的に宿題はありませんが、中には取り組んだ課題に夢中になるあまり、自宅で更に課題に取り組み、独自のプロジェクトを完成させる生徒もいます。
各クラスは約15〜20名前後、複数の学年にまたがる様々な背景の生徒たちで構成されています。中でも特に、海外の現地校に通った経験を持つ帰国生にもサマープログラムは人気です。英語で学び、交流できる環境を懐かしく思う帰国生にとってサマープログラムは、日本に居ながら現地校での経験を活かせる絶好の機会です。その他にも、海外在住で日本に一時帰国している生徒、外国人駐在員の子ども達、他のインターナショナルスクールに通っている生徒、そしてNISの生徒など、様々な生徒が参加しています。年齢も背景も興味もスキルも異なる生徒たちが、それぞれに自身の探求を深め、世界を広げ、楽しい学びの時間を過ごします。
そんな生徒達の学びをサポートするのが、NISの高校生(Student Leader)たちです。教師と同様に、生徒たちが探究を深め、人間関係を築き、皆が英語で参加できるよう気を配ります。生徒たちのよき理解者でありお手本でもある彼らは、生徒達の新たな認識を引き出し、自己表現を手助けする、頼り甲斐のあるお兄さん、お姉さんでもあります。
そしてもちろん、新しい仲間との出会いがあることもサマープログラムの楽しみのひとつです。最初はクラスでひとりぼっちでも、きっとすぐに仲間ができます。せっかく英語のサマープログラムに参加したのなら、自分の殻を破り、英語でのコミュニケーションを通して新しい仲間を作り、一緒に冒険して新たな世界を広げようではありませんか。
新型コロナウイルスが世界に蔓延した2020年夏、NISのサマープログラムも中止か続行かの選択を迫られましたが、運営方法を見直し、感染防止対策を徹底することで、無事に開催することができました。毎朝の検温、キャンパス内でのマスクの着用、ソーシャルディスタンス、ランチやスナックは対面でなく静かに食べることなど、感染防止のための様々なルールに加え、例年なら送り迎えの際にキャンパスにお入りいただく保護者の皆様にも、駐車場でお待ちいただくことになりました。セッション最終日の金曜日に行われていた発表会も中止となり、代わりにできるだけ多くの動画や写真を保護者の皆様と共有し、少しでもクラスの様子をご覧いただけるように努めました。ご参加頂いた皆様、ご家族の皆様のご理解とご協力により、無事に2020年の2週間のプログラムを終えることができたことに心より御礼申し上げます。
今後の状況は未だ不透明で、2021年の夏もサマープログラムを開催できるかどうか、今の段階ではわかりません。しかし、昨年度のように感染防止対策を徹底の上、安全で楽しいサマープログラムを開催できるよう準備を進めています。
お申し込みは2021年3月頃から開始する予定です。参加資格はこちらからご覧ください。また皆様と夏にお会いできるのを楽しみにしています。