そのとびきり素晴らしいニュースにNISは興奮に包まれました。NISの11年生2名が、2月27、28日に開催される京都コングレス・ユースフォーラムに参加することになったばかりか、2人ともが非常に重要な任務を務めることになったのです。
このユースフォーラムは、3月7日から12日に京都で開催される第14回国連犯罪防止刑事司法会議(京都コングレス)に先駆けて実施されるイベントで、世界各国35か国から約150名の若者が参加し、京都コングレスの議題に関連したテーマについて議論します。そしてその150名を代表し、NIS11年生のミナさんが全体を総括する「議長」に、スティーブン君は、主要議題について議論する3つの分科会のうちの1つの「レポーター」に選ばれました。
このコングレス(国連犯罪防止刑事司法会議)は犯罪防止、刑事司法分野における国連最大規模の会議です。初回の1955年から5年に一度開催され、今回が14回目となりますが、日本での開催は、1970年以来50年ぶり2度目のことです。またこの京都コングレスは、数多くの国際会議、スポーツ競技会をはじめする様々な国際的イベントの中止が相次いだこの1年あまりの間で初めて日本で開催される外交行事のひとつでもあります。
ユースフォーラムは、来場とオンラインを合わせたハイブリッド方式で行われるため、ミナさんとスティーブン君は対面もしくはオンラインで、アジアおよび世界各国の参加者と対話することになります。
議題は以下の3つで、ユースフォーラムで議論を交わし、翌週の京都コングレスに
提出する「勧告」を採択します。
議題1 青少年犯罪の予防・罪を犯した青少年の社会復帰における若者の役割
議題2 法遵守の文化を醸成するための若者の教育
議題3 安全なネット社会に向けた若者の責任
各分科会を代表する2人の「レポーター」のうちの1人としてのスティーブン君の役割は、彼の分科会の議題「安全なネット社会に向けた若者の責任」について幅広い議論を行い、その結果をまとめた勧告の草案を作成し、全体の議長であるミナさんに提出します。ミナさんは2日間の最後の全体会合において、各分科会の議論の結果をまとめる役割を担います。
また、その他にもミナさんには、議長として開会式で演説し、各分科会の議論に参加する役割もあります。そしてユースフォーラムの閉会後の翌週3月7日、実際の(本物の!)国連コングレスに出席し、ユースフォーラムの全参加者を代表して、若者からの「勧告」を京都コングレスに提出するのです。
出発に先立ち2人は、MUN(模擬国連)チームの顧問でもあるギルダート先生と一緒に、自身の意気込みやそれぞれの役割について話し合いました。静かながらも自信と情熱にあふれた彼らの決意と意気込みをこちらでご覧ください。
このまたとない、非常に素晴らしいチャンスを手に入れた2人がこれまで積み重ねてきた努力を讃えるとともに、ご両親、ギルダート先生をはじめ、彼らを支えた全ての人々に御礼を申し上げます。彼らの功績を大変誇りに思います。この経験はまた彼らの学びや将来に大きな影響をもたらすことでしょう。そしてもちろん、彼らからの国連に対する「勧告」も、未来に大きな足跡を残すことになります。この続き、コングレスでの彼らの活躍の物語もどうぞお楽しみに。
京都コングレス・ユースフォーラムについては、こちらの法務省のウェブサイトにてご覧いただけます。こちらのビデオでは、 ミナさんとスティーブン君が、他の参加者とともに彼らの決意を述べています。
ミナさんとスティーブン君の健闘を祈ります!