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インターナショナルスクールについての素朴な疑問 1 ー 保護者も英語が話せなくてはなりませんか?

Boys and girls holding paper airplanes「インターナショナルスクールに入学するには、保護者も英語が話せなくてはならない。」と聞いたことがある方も多いかもしれません。そのいちばんの理由は、学校と家庭とのコミュニケーションは英語が中心になるからです。では、どの程度の英語力があれば大丈夫なのでしょう?

 

英語力についてご説明する前に、インターナショナルスクールでの「学校と家庭とのコミュニケーション」がどんなものであるか、いくつかの例をご紹介したいと思います。

 

最も頻繁な例は、学校からのお知らせが英語で書かれたEメールで届くことです。名古屋国際学園では、毎週2回、その週にあった出来事や、今後の予定をお知らせするニュースレターをお送りします。その他、各教師からご家庭へのお願いごとやお知らせ、お子様のクラブ活動やフィールドトリップ、また保護者を対象としたミーティングやワークショップなどへの参加申し込みのお知らせは基本的に英語のメールが送られます。ただし、現在は便利な無料翻訳ソフトもありますので、幾分手間はかかりますが、文書で情報をお受け取りいただく点についてはそこまでご心配いただく必要もないかと思われます。コロナウィルスに関するお知らせや、緊急のお知らせなど、非常に重要なお知らせについては、英語と同時に、または後から追加する形で日本語訳がつく場合もあります。

 

反対にご家庭から学校、主に教師に対するコミュニケーションですが、こちらはコロナ禍になって随分と様変わりしました。最大の要因は、保護者が以前のように自由に学校に立ち入れなくなったことです。コロナ以前は、朝夕の送り迎えの際に保護者が教師と顔を合わせ、何気ない立ち話をしたり、学校、あるいは家庭での子どもの様子を聞いたり、相談したりする様子が校内のあちこちで見られました。残念ながらそれが出来ない今は、こちらもEメールでのコミュニケーションが主流になっているようです。顔を合わせればちょっとしたことでも気軽に話しやすかったのに、改めてメールを送るとなると少しハードルが高くなる方もいらっしゃるかもしれません。でも、ほとんどの教師が普段から「気になることがあれば気軽にいつでもメールしてください」と申し上げている通り、教師は本当に、どんなことでも保護者からご相談いただくことを歓迎しているのです。もしお子様の様子に少しでも変化や気になることがあれば、出来るだけ早く教師にご相談いただきたいと思っていますが、英語力そのものよりも、そこで英語がハードルとなって伝えることを躊躇してしまうことこそが、学校とのコミュニケーションにおける最大の障壁です。完璧な英語でなくても、伝えたいことをしっかりと伝える勇気と強い意志をお持ちいただくことが非常に大切です。

 

さらに、普段からお子様の学習や学校のことに関心をお持ちいただき、可能な範囲で関わっていただくことで、こういったコミュニケーションが必要になったときに、より円滑に意志が伝わり、またお互いについての理解が深まることでしょう。保護者の皆様がどうやって学校と関わっていただくことが出来るのかは、こちらでご紹介しています。これらの機会をどの程度ご利用いただくかは、個々の保護者の皆様のご自由であり、個別にお願いする面談等以外、参加の有無は保護者のご意志に委ねられています。各自のご都合やご希望に合わせ、出来る限りご参加いただくことで、名古屋国際学園やインターナショナルスクールの教育、学校生活への理解をより深めていただき、それがお子様の楽しく安全で充実した学校生活に繋がることは言うまでもありません。

 

つまり、英語力そのものよりも大切なのは、送られたメッセージを理解したい、思いを伝えたい、コミュニケーションしたいという強い意志です。保護者の英語力についてのご質問をいただく際に「面談に通訳を連れて行ってもいいですか?」と聞かれることも多いのですが、答えはYesでありNoです。入学時の面接や重要な面談の際に通訳をご同伴いただくことは問題ありません。むしろ、非常に込み入った内容の面談には通訳が必要と判断する場合もあります。しかし、上記にご紹介した通り、またこちらのブログでもご覧いただける通り、面談以外にも学校とご家庭とのコミュニケーション、保護者が学校と関わっていただく機会は日常的にたくさんあります。保護者が英語を話せないとダメですか?というご質問の答えは、通訳無しでは全くコミュニケーションが出来ないとお考えなら難しい、というのが正しいでしょう。流暢に話せなくても、発音に自信が無くても、完璧で無くてもいいのです。

 

インターナショナルスクールに通う子ども達は、多様で多文化、多言語な環境で、日々新しいことを学びながら彼らなりの世界を広げています。子どもの世界のすぐ先には保護者にとっての新しい世界も広がっています。そして、IBプログラムでは学習者像(Learner Profile) のひとつとして「挑戦する人 (Risk Taker)」を掲げています。せっかくだから保護者も手を伸ばし、少し背伸びをして、失敗を恐れず挑戦し、お子様と一緒に世界を広げてみませんか?

 

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